日商簿記の学習方法は、大きく分けると、「独学」(市販の書籍を買って自分で学習する)、「通学」(専門学校に通って学習する)、「通信教育」(専門学校から教材が届く)の3タイプがあります。
ここでは「独学」についてお話します。
勉強期間は「1~3カ月」
簿記3級の独学合格に必要な、学習期間は1~3カ月です。人によっては10日でもいけます。
必死でやれば7日でも合格できると思いますが、テクニックに頼ると、あとで痛い目にあうので、2カ月ぐらいはみておくといいと思います。
仕事などで、1日の勉強時間があまりとれない人は、3カ月くらい見ておくと安心です。費用は5,000円以下です。安くて助かりますね
教材は「テキスト」「過去問題集」の2冊でOK!
次に教材選びです。基本ラインは、「テキスト」「過去問題集」の2点で十分です。
基本、簿記3級試験は過去問題の焼きなおしなので、直近3年分をぐるんぐるんと4回やれば、合格レベルの力がつきます。
教材を選ぶポイントは「本屋でみること」
教材は実際に、本屋さんでパラパラ見ていただくのが一番いいと思います。レイアウトとかニュアンスとかに、好みがあると思うので……。
重視してほしいポイントは、
「簿記3級、オススメの勉強法」でも書いていますが、
1.薄くて文章量が少ない
2.イラストや図表がわかりやすい
3.解説が充実している
4.ポイントを押さえ、上手に整理してある
5.最新の問題を中心に収録している
です。
基本的に、簿記3級の教材は初心者を対象にしているので、分かりやすいです。でも、雰囲気、文章量、文字の大きさ、字体など、見た目が違うだけで、印象がすごく変わってきます。
なので、実際にみてみて「これいいな~」と思うものが、一番、あなたに合っているんだと思います。
独学の5つのワナ
独学は、安い費用と、自分のペースで勉強ができる点が、とても魅力的です。
でも、注意しなければいけない点もあります。それは
・教材を自分で選ばないといけない
・受験情報(法改正など)を入手できない
・質問できない
・孤独……
・計画的に学習するのが難しい
です。
これらのデメリットは
・よい教材を選ぶ
・法改正情報を日本商工会議所のHPで定期的に確認する
・予備校の無料講座を利用する
・最初に、勉強計画をしっかり立てる
・模擬試験を受ける
などの対応で克服できます。ちなみに勉強計画は、途中で狂ってしまうことも……いや、かなりの確率で狂うので見直しも忘れずに。
独学に向くタイプ
時間に余裕があり、意志の強い人
主婦、学生、残業が少ない会社員
独学に向かないタイプ
時間があまりなく、意志が弱い人
残業が多い会社員