初めての簿記
履歴書に書いて評価されるのは、簿記2級からと言われています。実際、企業の採用広告などでは、2級以上を求めていることがほとんどです。だからといって、初めて簿記にチャレンジするのに2級からチャレンジするのはちょっと無謀かもしれません。
初めてのチャレンジなら3級からがお奨めです。「4級からじゃないの?」と疑問に思うかもしれませんが、簿記の基本は3級にぐっと詰まっています。だから、3級からで大丈夫なんです。商業高校で習ったことがある人を除けば、ほとんどの人が簿記初心者ですよね。
- 仕分け
- 決算
- 貸借対照表
- 損益計算書
なんて言葉を聞いてすぐにピンとこない人は、初心者です。
具体的に簿記3級で勉強できること
簿記3級では、個人事業主の会計を勉強します。個人事業主とは、法人(会社)ではない形態での事業です。たとえば、商店街の八百屋さん、パン屋さんなどです。3級ではこれらの個人事業主の1年間の会計を勉強します。
毎月の仕入れと売り上げ、利益などの計算から、決算まで勉強できるので、3級を持っていると将来自分が個人事業主になったときにとても役に立つでしょう。これらのことを勉強するための基本知識が、仕分けです。
仕分けは、今までやったことない人だと、最初は少し難しく感じるかもしれません。しかし、簿記の基礎になる知識なので3級でしっかり勉強しておきましょう。
仕分けとは何かを説明するのは難しいのですが、たとえば、商品を現金500円で売ったら、現金500円が増えて、売上500円が増えたということで、その両方を対応させて記載します。
逆に、消耗品を現金500円で買ったら、消耗品が500円増えて、現金が500円減ったことを対応させて記載します。
個人事業主の決算書を読むことが出来る
簿記では、この仕分けのルールが統一されているので、複数の個人事業主の決算書を見比べて比較することが可能なのです。もし、それぞれが自分なりのルールで決算書を作っていたら、比較することはできませんよね。そんなルールの基本が仕分けです。
文章で読むと難しく感じるかもしれませんが、実際は仕分けの問題集を解きながら覚えていけば良いので、気負わずに3級にチャレンジしてみてください。